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コードとエニアグラム

ENTJとエニアグラム:指揮をとる人の奥にある三つの動機

町内会の夏祭りの打ち合わせで、話がまとまらないうちに役割分担表を配っていたのがあなたなら、MBTIの結果がENTJと出たのもうなずけます。けれど、エニアグラムの番号は四文字からは読み取れません。同じ推進力が、人によって怒り、恥、恐れという別々の土台に立っています。あなたの土台がいちばんよく見えるのは、自分抜きで物事が決まっていく一週間です。

01

この四文字が語ること

  1. エネルギーの源

    INTJ
  2. 情報の集め方

    ESTJ
  3. 判断の決め手

    ENFJ
  4. 計画との付き合い方

    ENTP

隣のコード:一文字だけ違う

ENTJの人は、飲み会の幹事を頼まれても店選びで迷いません。候補を二つに絞り、予算と集合時間を決めて、その日のうちにグループへ流します。職場で今年の目標を聞かれると、売上の数字より先にどの市場を取りに行くかを語り、誰に何を任せるかまで口にします。報告が要点から外れると途中で遮って結論を促すので、新人には少し怖がられます。旅行でさえ行程表を作り、同行者に役割を振ってしまいます。

頭の回転の速さ、議論好き、将来の話に熱が入るところまではENTPも同じで、いちばん紛れるのはこの記号です。分けるのはJです。ENTPは一度決まった案にも別の角度から穴をあけたがり、ENTJは決まった時点で次の議題へ移ります。期限の置き方にも出て、ENTJは締め切りを先に据えてその内側で案を選び、ENTPはよい案が浮かぶまで締め切りのほうを延ばします。

もっとも、これはみな手の動かし方の話で、その手が何をつかんでいたいのかは、どの文字にも書かれていません。

02

同じコードを生む三つの動機

九つのうち三つの例:このコードはどのタイプからも生まれうる

逆にはたどれない:コードから動機はわからない

揺らぎ:この動機でいちばん定まりにくい文字

8

統率者

タイプ8が段取りを先に握るのは、人の指図を受ける側へ回らないためです。期日や役割を自分で決めて配っておけば、誰かにそれを決められることはなく、これがJとして現れます。判断の物差しは、誰が実際に力を持ち、何が手元に残るかで、ここがTです。新しい案件で真っ先にリーダーを買って出るのは三つの動機に共通でも、タイプ8が避けたいのは他人の采配の下に置かれることです。支えがいちばん細いのはNです。関心は今日の現場で主導権がどちらにあるかに向き、遠い構想は事業が大きいあいだしか続きません。小さな持ち場を任されると即断即決の現場型になり、記号はESTJへずれます。

3

達成者

社内の方針説明会で、自分の描いた事業の先行きに聞き手が身を乗り出す。タイプ3がENTJの姿をとると、その瞬間が何よりの手応えになります。先の絵を大きく語れるところがNとして出ます。四半期ごとに報告できる区切りを置き、一つずつ完了の印をつけていくのがJで、終わったと言えるものだけが実績として示せるからです。締め切り前に深夜まで追い込むのはほかの二人も同じですが、タイプ3が避けたいのは、評価の場に手ぶらで立つことです。揺らぎやすいのはTです。数字で評価される職場では情を脇に置けても、面倒見のよさが褒められる部署に移ると物腰が柔らかくなり、診断はFを拾ってENFJを返します。

7

楽天家

選べる道が何本も見えているあいだ、タイプ7は息がしやすく、ENTJの姿もそこから育ちます。異業種の話を聞くとすぐ自社でどう使えるかにつなげ、先の展開を何手も読んでみせるところがNです。一人で考え込むより、人を巻き込んで走りながら形にするほうが性に合い、それがEになります。細かな実務をどんどん部下に任せるのは三人に共通でも、タイプ7は次の面白いことに使う手を空けておきたいのです。記号に逆らう文字はJです。立ち上げの熱があるうちは段取りもよく回りますが、同じ戦略を何年も回す段階に入ると別の企画に気持ちが移り、受け直した診断はENTPを示します。

03

三つのうち自分はどれか

  1. 外から見えるふるまいは同じ
  2. その人が何を守っているかを問う
  3. 文字ではなく、自分の動機

三人とも会議では最初に結論を口にし、手元に計画表を持ち、仕事を任せるのが早いので、職場での姿からは区別がつきません。違いが出るのは、舵を取れなくなった場面です。

取引先との大事な交渉に上司が同席し、最終判断は自分がとると言い出したとします。引っかかるのは、決める権利が手から離れたことですか、それとも先方の目に自分が格下に映ったことですか。前者ならタイプ8、後者ならタイプ3に寄ります。

社内の誰もが知るような大きな失敗と、同じ事業の担当から十年外れられないこと。背負うならどちらが重いでしょうか。人前の失敗がこたえるのはタイプ3、出口のない十年が息苦しいのはタイプ7です。

あなたのやり方にいちいち口を出す人と、終わった失敗の反省会を何時間も続けたがる人。同じ部署にいてより耐えがたいのはどちらですか。口出しに反発するならタイプ8、つらい話から早く抜けたいならタイプ7の側です。

ENTJには、二つめの問いに落とし穴があります。「戦略上必要なら十年でも続ける」と、計画で答えてしまうのです。それはJの声で、動機の声ではありません。「効率」「合理的」「予定どおり」といった言葉が出てきたら、同じ問いをもう一度立て、理屈より先に胸に浮かんだものを拾ってください。

04

文字が語らないこと

どうふるまうか:文字に見えるのはここまで

四文字に入っていないもの

  • 健全度
  • 生得本能のサブタイプ
  • 負荷がかかると向かう先

エニアグラムとMBTIの間に対応はなく、こちらで作ることもしません。人を切る線が別だからです。ネットにある対応表は観察から書かれたもので、測られてはおらず、互いに食い違います。測られているのは一方向の関連、エニアグラムのタイプから個々の文字へのつながりだけで、タイプが分かれば文字をいくらか予想しやすくなります。このページはその逆向き、測定のない側から読んでいるため、上の三つの動機は仕組みを示す例であって一覧ではなく、タイプは九つのどれでもありえます。余裕を失ったENTJは人の話を途中で切るようになり、会議は意見を聞く場から詰問の場に変わり、数字の遅れが担当者の人格の問題にされます。長い負荷の下での崩れ方はタイプの線で決まり、タイプ8は人を遠ざけて一人で籠もり、タイプ3は予定表を前にしても手が止まり、タイプ7は他人の手際の小さな誤りを許せなくなります。本能のサブタイプは、この推進力の向かう先を変えます。自己保存なら蓄えと暮らしの土台へ、ソーシャルなら組織の中の立ち位置へ、セクシャルなら特定の一人との張り合いへ向かいます。

05

よくある質問

ENTJなのに、エニアグラム診断はタイプ7でした。どちらかの誤りですか?

誤りとは限りません。気になるのはJでしょう。タイプ7には、反対側のPとの関連が測られています。あなたのJを支えているのは、決断を求められる役職や、最後まで仕上げてくれる部下、始めたばかりの戦略の新しさかもしれません。計画が実行の段階に入って半年たったころ、別の企画に心が移るなら、結果は矛盾していません。

職場では控えめにしているのに、ENTJと出たのはなぜですか?

控えめにしていても質問紙がEとTを拾ったのなら、それだけ根の深い好みなのでしょう。タイプを見るには、抑えているあいだ何が一番つらいかを見てください。決める権利を人に渡していることか、力を見せる場がないことか、やりたい企画を寝かせていることか。その答えがタイプ8、3、7のどれに近いかが手がかりです。

家でも家族の予定を仕切ってしまいます。これはタイプのせいですか?

仕切り方そのものは4文字の話で、どのタイプのENTJにも起こります。タイプが出るのは、家族があなた抜きで旅行の計画を決めてきたときです。自分の知らないところで決まったことに腹が立つならタイプ8、段取り上手という家での役目が揺らぐのが嫌ならタイプ3、決まった行程に縛られるのが窮屈ならタイプ7の形です。

上司がどう見てもENTJです。タイプも外から見当がつきますか?

外からのふるまいでは、三つの動機はほとんど同じに見えます。見当をつけるなら、上司が思いどおりにいかなかった日の様子でしょう。権限を削られたときに一番荒れるのか、評価の場で成果を出せなかったときか、長期の定型業務を振られたときか。ただ、タイプを決められるのは本人だけで、周りが当てるものではありません。

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