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コードとエニアグラム

ENFJとエニアグラム:人の伸びしろが見える人の三つの根

「先輩に話してよかったです」と後輩からLINEが届き、同期会では来ていない一人の名前を真っ先に口にする。ENFJという結果に深くうなずいたなら、エニアグラムの番号も同じ手際で知りたくなるでしょう。このページは番号を出す代わりに、同じ面倒見を生みうる三つの動機を並べます。三つとも、後輩の相談に夜遅くまで付き合う姿は見分けがつきません。

01

この四文字が語ること

  1. エネルギーの源

    INFJ
  2. 情報の集め方

    ESFJ
  3. 判断の決め手

    ENTJ
  4. 計画との付き合い方

    ENFP

隣のコード:一文字だけ違う

ENFJの人は、新しく配属された人の歓迎会で、端の席で黙っている一人に気づくと、さりげなく隣へ移って話の輪に引き入れます。後輩との面談では今月の数字より先に「三年後、どんな仕事をしていたい?」と尋ね、本人が口ごもった夢を言葉にして返します。頼まれてもいない勉強会を部署で立ち上げ、日程も資料もきちんと揃えます。四つの文字が重なると、人の愚痴を聞いても、それを相手の次の一歩の話に変えずにはいられなくなります。

隣に置くと区別に迷うのがESFJです。どちらも温かく、段取りがよく、人の顔と名前をすぐ覚えます。違いはSとNにあります。ESFJの気配りは今この場に向き、差し入れが足りているか、恒例の行事がいつもどおり進むかを確かめます。ENFJの話は先へ向き、同僚との雑談も、気づけば相手の次の異動や取りたい資格の話になっています。ESFJが毎年の忘年会を例年の形で守るなら、ENFJは伝えたいことが届くよう、会の形ごと作り替えます。

どれも人との付き合い方の記録で、なぜそこまで人に手を掛けるのかという問いには、四つの文字は答えていません。

02

同じコードを生む三つの動機

九つのうち三つの例:このコードはどのタイプからも生まれうる

逆にはたどれない:コードから動機はわからない

揺らぎ:この動機でいちばん定まりにくい文字

1

改革者

間違った形のまま放っておけない。タイプ1のENFJを動かしているのはその感覚で、相手が人でも変わりません。後輩の企画書に赤を入れるとき、見ているのは誤字より、この人が本来届くはずの水準で、そこにNが働きます。約束した期日は自分にも人にも守らせ、始めた育成計画を途中で投げないところはJです。部署の飲み会の幹事を引き受けるのは他の二人と同じでも、この人は「誰かがきちんとやらないと」という義務から手を挙げます。いちばん危ういのはEです。人の前に立つのは役目がある間だけで、役を離れると付き合いは急に細り、年賀状も仕事相手の分しか書かなくなることがあります。

2

献身家

引っ越しの手伝い、結婚式の受付、入院した同僚の見舞い。タイプ2は、声がかかる前に予定を空けてしまいます。守っているのは、誰かの暮らしの中にある自分の持ち場です。その持ち場を増やそうとして顔が広くなるのがE、決めごとを相手がどう受け取るかで量るのがFです。送別会の寄せ書きを取りまとめるのは三人とも変わりませんが、タイプ2は色紙を渡したあと、本人から真っ先にかけられる一言を静かに待っています。この人でいちばん崩れやすい文字はJです。手帳の予定は人に頼まれているうちはきっちり回るのに、頼みが途絶えた月には、自分のための計画がひとつも進みません。

7

楽天家

「それ、みんなでやってみようよ」。後輩が小さな思いつきを口にすると、タイプ7はそれがどこまで広がりうるかをもう話し始めています。先の可能性が次々に見えるのがN、人が増えるほど行ける場所も増えるので知り合いの輪を広げ続けるのがEです。落ち込んだ同僚を新しい店へ連れ出すのは他の二人もすることですが、タイプ7にとっては、沈んだ空気に自分まで閉じ込められないための一手です。頼りないのはJです。立てた計画は新しいうちは誰より熱心に回すのに、それがほかの誘いを断る理由になり始めると、締め切りがじわじわ後ろへずれていきます。

03

三つのうち自分はどれか

  1. 外から見えるふるまいは同じ
  2. その人が何を守っているかを問う
  3. 文字ではなく、自分の動機

人を集め、輪から外れた人に気づき、集まりを少し良い方へ引っぱる。ここまでは三つの動機のENFJが同じ姿で、文字も三人とも本物です。

十年ぶりの中学の同窓会を、幹事として開いたとします。会は盛り上がったものの、集計違いで席が足りず、恩師の挨拶も押し、誰からもお礼の一言はありません。翌朝、頭にあるのはどちらですか。二つの手違いとあるべき段取りならタイプ1、誰も何も言ってこない静けさならタイプ2に近づきます。

月末の締めでくたくたになった週の金曜の夜、先に手が伸びるのは、体調を崩した同期に差し入れを届ける段取りですか、来月始める習い事を探す画面ですか。前者はタイプ2、後者は抜け道を探すタイプ7の側です。

上司と言い合いになっても譲らないのは、任された研修を自分の基準で仕上げることですか、来年の持ち場を自分で選べる余地ですか。タイプ1は基準を曲げず、タイプ7は余地を守って黙って計画を差し替えます。

「みんな楽しんでくれたかな」。一つめの問いに、ENFJの人はこう答えてしまいがちです。話しているのは人に向くEと気配りのFで動機ではなく、答えはひとりでにタイプ2へ寄っていきます。同じ同窓会を、別の誰かが同じくらい温かく仕切った場面を思い浮かべてください。肩の荷が下りるならタイプ2は遠く、幹事が自分でなかったことに少しでも引っかかるなら、そこを見てください。

04

文字が語らないこと

どうふるまうか:文字に見えるのはここまで

四文字に入っていないもの

  • 健全度
  • 生得本能のサブタイプ
  • 負荷がかかると向かう先

エニアグラムとMBTIの間に対応はなく、こちらで作ることもしません。人を切る線が別だからです。ネットにある対応表は観察から書かれたもので、測られてはおらず、互いに食い違います。測られているのは一方向の関連、エニアグラムのタイプから個々の文字へのつながりだけで、タイプが分かれば文字をいくらか予想しやすくなります。このページはその逆向き、測定のない側から読んでいるため、上の三つの動機は仕組みを示す例であって一覧ではなく、タイプは九つのどれでもありえます。囚われが深まったENFJでは、励ましが催促に変わります。後輩の成長を自分の手柄のように数え、誘いを断った相手には次から声をかけません。ゆとりのある同じ人は、相手が自分の描いたのと違う道を選んでも送り出せます。追い込まれると、タイプ1は理想に届かない自分に塞ぎ込み、タイプ2は尽くした見返りを強く求め、タイプ7は周りの手際を咎め出します。同じENFJでも、自己保存の強い人は家族の食卓に、ソーシャルの強い人は職場の場づくりに、セクシャルの強い人はただ一人の相手の成長に熱を注ぎます。

05

よくある質問

ENFJなのに、エニアグラムはタイプ1。おかしくないですか?

おかしくはありませんが、確かめるならEです。タイプ1の活発さは役目に支えられていることがあり、誰かが正しく進めなければと思うから前に出ます。役職も幹事役もない場、たとえば親戚の法事や習い事の初回で、自分から輪を広げたくなるかを見てください。そうでなければ、Eは役目から、動機はタイプ1からで、二つは食い違っていません。

後輩の育成で空回りします。これはタイプの話ですか?

相手の伸びしろを見て、そこへ向けて手を引く動きはNとFとJの組み合わせで、三つの動機のどれにも起こります。タイプが出るのは、後輩がついてこなかったときです。水準に届かないことが歯がゆいならタイプ1、頼られなくなった寂しさならタイプ2、もう次の誰かを育てる話に気持ちが移っているならタイプ7に似ています。

「八方美人」と言われて落ち込みました。ENFJだからでしょうか?

誰とでも話を合わせ、場の空気に応じて言葉を選ぶのはEとFの働きで、そう見られやすいのは文字の側です。動機が表れるのは、一人に嫌われたときの痛み方です。自分が公平でなかったのではと責めるならタイプ1、その人の中に居場所がなくなることがこたえるならタイプ2、気まずさから早く抜けたいならタイプ7の側です。

幹事や世話役を頼まれない年は、自分が何者か分からなくなります。

人を束ねる役はEとJが長年かけて身につけた型なので、それが空くと手持ちぶさたになるのは文字の側の話です。手がかりは、空いた場所に何が残るかです。正すべきものが見当たらない落ち着かなさならタイプ1、誰にも必要とされていない心細さならタイプ2、することがない退屈ならタイプ7の形に近いでしょう。

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