01
内側でどう働くか
基本的な恐れ
タイプ2がいちばん恐れているのは、要らない人になることです。一人でいること自体というより、差し出すものを抜きにした自分では選ばれない、という立場のほうが怖いです。この恐れが恐れとして出ることはまずなく、役に立ちたいという自然な気持ちとして感じられるので、話し合いの対象にもなりません。役に立つのはいいことなので、争点になりようがないからです。
基本的な欲求
根源的欲求は、したことへの評価より、自分そのものを好かれることです。ところがこれは、差し出し続けているあいだは確かめようがありません。タイプ2はこの罠を知っていますし、たいていは唯一できるやり方で解こうとします。もう少し差し出して、失わないようにするのです。そうすると、自分の問いへの答えはまた一年先へ延びます。
囚われ
タイプ2の囚われは日本語で傲慢と訳されますが、この訳は引っかかります。タイプ2は控えめに見えるからです。ここでの傲慢は、優越というより特別な位置のことです。差し出す側にいて、自分には何も要らない、という位置です。受け取れないことも、最後に気づく疲れも、ここから出ています。要ると認めれば並びの中に立つことになりますが、差し出す側の位置に、その並びはないからです。
回り続ける輪
ただ好かれることはないので、要る人にならなければなりません。要る人でいるには差し出す必要があり、しかも受け取るより目に見えて多く差し出すことになります。たくさん差し出して何も求めないでいると、必要を持った人として見られなくなります。まわりは本気で、この人は大丈夫だと思うからです。そうするとタイプ2は、はじめに求めていたものを受け取れず、差し出し方が足りなかったのだと結論します。輪が閉じます。
子ども時代のパターン
タイプ2の子供時代については、手伝いと物わかりのよさに注意がついた、という語られ方をよくします。ただそこにいるだけでは足りなかったため、子供は、どうすればそばが温かくなるかを早くに覚えました。ただしこれは型の説明であって、あなたの家の記録にはなりません。こちらに言えるのは順番だけで、まず相手の状態を読み、自分の状態はその後、という順番です。
02
評価ではない3つの状態
良し悪しの尺度でも、あなたの段階の番号でもありません。状態は人生の中でも、1日の中でも変わります。
余裕があるとき、タイプ2は差し出しながら自分も残ります。この組み合わせは珍しいものです。助けるのは選んだ相手にで、断るときも三段落の説明はつけません。受け取れるようにもなります。贈り物も、手助けも、ほめ言葉も、すぐに釣り合いを戻したりせずに受け取れます。そして自分の望みが、相手の得という包みなしで、声に出るようになります。このときも温かさは減りません。ただ、それが通貨であることをやめます。
均衡しているとき、タイプ2は相手に合わせるかどうかを考える前に合わせています。断るのがほとんどできませんし、断ったあとは、その件そのものより長く考えたりします。相手によって自分がかなり変わるので、あとで二人の知人から食い違う自分像を聞いて驚きます。自分のことは後回しにされ、静かに溜まります。多くのタイプ2はふだんここにいて、しかも人の中で、目立つところで暮らしています。
囚われているとき、タイプ2は勘定書を出します。黙って、見返りなしのように差し出してきたものが、細かいところまで数えられていたと分かり、その勘定がまとめて机に出ます。言い方はたいてい決まっていて、これだけしてあげたのに、という形になります。並んでもう一つ、もっと静かなことが起きます。体が持たなくなります。何年も自分の疲れに気づかずにきた人が、それを症状として見つけますし、多くの場合それが、必要が声を持てる唯一の言葉になります。いちばん下では、助けが引き止める手段になります。自分なしでは回らない相手は、離れていかないからです。
下がるきっかけ
助けを断られること自体は、タイプ2をそれほど落としません。覚えてはいますが、持ちこたえます。落とすのは、自分抜きでうまくいったと分かるときです。悪くもなく、苦労もなく、ふつうにうまくいったと分かると、それがいちばんこたえます。もうひとつの入口は遅く来ます。受け取ってくれる人がいない長い時期です。追い出されたというより、まわりが大人で自分でやれるだけなのですが、そうなるとこの人が生きている当のものを置く場所がなくなります。
戻るきっかけ
上へ戻すのは、声に出した自分の必要です。しかも小さくて具体的なものがいいです。つらい、と言うかわりに、三十分そばにいて、と言うほうです。タイプ2は毎回同じことを知ります。頼めば聞き入れられますし、頼んだせいで嫌われもしません。もうひとつはもっと遅く、もっと高くつきます。助けたくてたまらない相手に断って、しかもそばに居続けることです。助けることがつながりの形になっている型にとって、切れない断りがそのまま練習になります。
03
自分だと気づきにくい理由
タイプ2が説明を読んで自分だと思えない、いちばん大きな理由はカウンタータイプの自己保存タイプ2にあります。この人は、そもそも世話をする側には見えません。どちらかといえば世話をされるほうを待っていて、しかも頼んで得るというより、そばにいると何かしたくなる、という形で得ます。果てしない献身と自己犠牲について書かれた説明を開けば、これは自分ではないと正直に判断します。実際にはかなり要求もしますし、うまく身を置くこともできるからです。ウィングが説明するのは色合いで、説明そのものが外れた理由は自己保存タイプ2にあります。
ウィング
2w1はタイプ1から物差しと抑えを受け取っているので、助ける相手を選びますし、境界も隣の翼より保てますし、自分にはもっと厳しいです。温かさが要求と一緒に来るので、そばにいると心地よいだけでなく、少し身が引き締まります。疲れているときはタイプ1と取り違えられます。
2w3はタイプ3から輝きと速さを受け取ります。魅力があったり、目に留まったり、人とすぐ打ち解けたりしますし、しかも人前で役に立つのが上手です。まとめ役や、教える側や、人が集まってくる位置に就くことが多くなります。弱いところは、助けが達成のように働きはじめることで、そうなると量が、要るかどうかと関係なく増えていきます。
生得本能のサブタイプ
自己保存タイプ2ナランホの言い方では特権で、これがカウンタータイプです。ここでは世話をするより、世話をしたくなるように振る舞います。子どもっぽさや、愛嬌や、暮らしの中での不器用さを通してです。まっすぐ頼むことはめったにないのに、たいてい手に入ります。外からは奉仕というより甘やかされた人に見えるので、この人はタイプ2の中に自分を探しません。
ソーシャルタイプ2野心です。このタイプ2が助けるのは個人というより輪のほうです。組織、会社、活動、共同体。自分を中心にして全部が回っている状態が大事なので、実際に欠かせない人になります。外からはタイプ3に見えます。成果も地位も目に見えるからです。違いは、タイプ3は成果がほしく、このタイプ2は自分なしでは回らないことがほしい、というところです。
セクシャルタイプ2誘惑です。ここでは力のすべてが一人に向かい、しかも隠しません。引きつけたり、手に入れたり、丸ごと注ぎ込んだりして、その人にとって唯一でありたいと思います。熱の量でタイプ4と、押しの強さでタイプ8と取り違えられますが、本人はたいてい、ただとても愛しているだけだと思っています。
カウンタータイプ
どのタイプにも、自分のタイプの囚われに逆らう向きの生得本能が一つあり、それをカウンタータイプと呼びます。人物像は裏返しになります。仕組みは同じなのに、見た目のほうが変わるからです。タイプ2の囚われは傲慢で、正確に言えば、自分は差し出す側で何も要らない、という位置のことです。カウンタータイプのタイプ2は必要のほうを見せますし、しかも隠さずに見せるので、差し出す人というより、受け取る人に見えます。自己犠牲を自分の中に探した読み手は、要求のほうを見つけて、タイプ2を候補から外します。似ていないと感じたときに疑うべきは、番号よりも、勘定に入れていなかった生得本能のほうです。
生得本能については、タイプやウィング、状態よりも控えめに書きます。およそ半数の人では二つの本能がほぼ同じ強さで出るので、そのときは両方を並べて、自分だと感じるほうを選んでいただきます。
04
負荷はどこへ、成長はどこへ
負荷がかかると 8
負荷がかかると、タイプ2にタイプ8の特徴が出ます。退行先はタイプ8で、まわりにとってはいちばん意外な状態です。やわらかい人が、硬いほど真っ直ぐになります。要求しはじめたり、物事に名前をつけたり、押して通したりします。何年も溜まっていたものがやっと声になるのはたいていここなのに、音量が大きすぎて、中身のほうが聞こえなくなります。仕組みは単純で、やわらかい形では言えなかった必要が、使える唯一の大きな形を見つけたということです。近しい人がこのとき見るのは、取り乱しというより知らない人で、それがいちばん怖いところです。
成長すると 4
統合先はタイプ4です。ここで引かれるのは物悲しさというより、自分のほうを向いて、そこに中身を見つける力です。自分の望みだったり、自分の好みだったり、自分の欠けたところだったりします。しかもその欠けを、誰かの役に立つことですぐ埋めなくてよい、という許しです。タイプ2の中のタイプ4的なものは、自分を自分にとって面白い存在だと認めることです。止まるのは最初の一歩で、一人になって、誰も助けに行かないでいると、足りないものの音がすぐ聞こえてくるからです。動き出した合図は一つです。誰の役にも立たない用事が一つでき、しかもやめずに続いています。
早めに出るサイン
落ちはじめは広がる前につかまえられますが、タイプ2の合図はふだんの面倒見のよさに隠れるので、そこが難しいところです。自分がどれだけやったかに触れる回数が増えていて、しかも、ついでのように触れています。断るのがいつもより重く、断った説明が、頼まれごとの重さより長くなりました。誰が何回連絡してこなかったかを数えていると、あるとき自分で気づきます。いちばん当てになるのは最後のひとつで、性格では言い訳が利きません。近しい人が自分抜きではうまくいかなかったと聞いて、ほっとしたときです。
05
間違えられやすい相手
4芸術家
タイプ4もタイプ2もハートセンターにいるので、どちらも関係の中で生きていて、どちらも選ばれなかったときに強くこたえます。分かれ目は、悪いことが起きたときにどちらへ動くかです。タイプ4は内へ行きます。その感情と一緒にいる必要があるので、誰かがそばにいるとかえって邪魔になります。タイプ2は外へ行きます。人のところへ行く必要があるので、一人でいると悪くなります。ご自分に聞いてみてください。つらいとき、扉を閉めますか、それとも誰に電話しようかと考えますか。
6堅実家
タイプ6もタイプ2も追従型で、どちらも人をよく見ていて、どちらも人のためによく動きます。分かれ目は、手助けを断られたあとに起きることです。タイプ6はほっとするか、警戒します。義務が外れましたし、断った側の考えを知る必要が出てくるからです。タイプ2には刺さります。しかも用件にというより、自分に刺さります。要らなかった、という形で届くからです。まっすぐ聞いてください。手助けを断られて、先に来たのは安心ですか、それとも痛みですか。
9調停者
タイプ9もタイプ2も、人のそばにいると自分を忘れられますし、どちらも自分の望みを口に出しません。分かれ目は、その望みがどこへ行ったかです。タイプ9では、そもそもありません。そのとき内側は空で、空であることが本人を困らせません。タイプ2ではあるのですが、人の必要に場所を取られているので、探せば下から出てきます。問いは短くて済みます。内側は空ですか、それとも誰かの用事が置いてありますか。
06
体系のなかの位置
タイプ2はタイプ3、タイプ4と同じハートセンターにいて、燃料は恥です。正確には、自分に値打ちがあるのかという問いを、相手の反応を通して解こうとする働きのことです。タイプ2の解き方は三つのうちでいちばん直接的なので、その人なしでは済まない存在になります。ホーナイの分けかたでは追従型で、必要とされることを通って人のほうへ動きます。楽観型でもあるため、嫌なことはまず受け取れる形に置き換えられますし、だから自分がつらいことに長く気づきません。対象関係では拒絶で、ここがこのページでいちばん意外なところです。誰でも受け入れる人が、自分は受け入れられないという前提で動いていて、だから先に、しかも手をいっぱいにして来るのです。
07
よくある質問
自己保存タイプ2はどんな人ですか。
カウンタータイプで、世話をするより、世話をしたくなるように振る舞う人です。子どもっぽさや、愛嬌や、暮らしの中での不器用さを通して受け取ります。まっすぐ頼まないのにたいてい手に入るので、外からは甘やかされた人に見えますし、本人もタイプ2の中に自分を探しません。頼まないのに受け取れるので、本人には要求している自覚がありません。
2w1と2w3はどこで分かれますか。
助けの色です。2w1では物差しが乗るので、相手を選び、境界を保ち、自分に厳しくなります。2w3では輝きが乗るので、助けが目に見え、人が集まる位置に就きます。ウィングは選ぶものではなく、両方あって重さが違うだけです。疲れているときはどちらも硬くなりますが、2w1は基準のほうへ、2w3は成果のほうへ寄ります。
なぜタイプ2が拒絶の側に入るのですか。
ここがいちばん意外なところです。誰でも受け入れる人が、自分は受け入れられないという前提で動いているからです。だから待たずに先へ行きますし、手をいっぱいにして行きます。断られる前に、断られない形で近づいている、と言ったほうが近いかもしれません。受け入れられる保証がないので、先に差し出して確実にするわけです。
献身家はMBTIでいうと何型ですか。
タイプ2は、どのMBTI型の中にもいます。人にどう向かうかという問いは、情報処理の好みとは別の層にあるからです。対応表は統計であって、あなたについての判定にはなりません。タイプのほうは、この診断でお返しします。